子どもにお友達が出来るというのは、親にとってもとてもうれしい事です。
保育園や幼稚園で初めて仲良しのお友達をつくり、小学生になって新しい友達が出来たり、園からずっと仲良しの子と一緒に学校へ行ったりしている姿を見ると安心するものです。
早い子は小学校に入る前から、親がいなくても、お家の近くのお友達と外で一緒に遊ぶという事はあると思います。
わたしには3人の娘がおりますが、幼稚園の年中、年長になると、親がいなくてもお友達と公園で遊んだり、お友達のお家に遊びに行くという事がありました。
園で遊ぶのも楽しいけれど、「幼稚園から帰ったらまた遊ぼうね」と約束をして帰ってきては「〇〇ちゃんと遊んでいい?」と聞いてきます。
子どもにとって、とても楽しい時間であるなら、「いつでも遊んでいいよ!」といってあげたいところですが、現実には「今日はやめて」という事もあるのではないでしょうか?
そんな「勝手に約束しないで!」と思ってしまう理由と、子ども同士の約束はどうするべきなのか?を考えます!
目次
子ども同士で遊ぶ約束をすると困ってしまう事とは?
小学生1年生で時計の読み方を習いますが、子どもが実際の時間を把握するというのはもう少し大きくなってからでしょう。
子ども同士で遊ぶ約束をすると言っても、お隣同士のおうちならまだしも、少し離れたお家の子ども同士が約束をして遊ぶのにはどんな難しさがあるのでしょう?
何時から遊ぶのか?どこで遊ぶのか?待ち合わせはどこなのか?親としても心配なことだらけです。
子ども同士で遊ぶ約束をしたら何が困るのか?
親として子ども同士が遊ぶ約束をして困ることはなんでしょう?
- 相手の親の連絡先をしらない
- 今日は都合が悪いことを伝えられない
- 約束の場所に行って、もし相手がいなかったらどうする?
- 自分の家に来るのか、相手の家に行くのか?
- 子どもたちもきちんと約束した内容を親に伝えられない
- 遊びに行ったとき、迎えにいかなくてはならない。何時までの約束かわからない
- 遊びに来た時、おやつなどあげてもいいのか?帰りは何時に迎えに来るのか?もしくは自分で帰るのか?
親同士が仲良しで、すぐに連絡し合える仲であるならいいのですが、実際は難しいこともたくさんあります。
【子ども同士の遊ぶ約束】相手の親の連絡先をしらない
相手の親の連絡先を知らないということもあります。
特に連絡する必要もなく遊んでも大丈夫なこともあるでしょうが、自分の家に来るにしても、遊びに行かせるにしても、小さな子どもを一時的に預かるという事は多少の責任が出てきます。
おうちが近くて公園などでよく会う、話をする仲であっても連絡先を交換していないこともよくあるのではないでしょうか。
何かあったときのために前もって聞いておければいいですが、聞きづらいという時もあります。
遊ぶ相手の親の連絡先を知っていても、実はご両親は仕事に出ていて、おうちにいるのはおじいちゃんおばあちゃんということも最近はよくあるのではないでしょうか?
ご両親とは連絡をとれても、家にいるおじいちゃんおばあちゃんの番号を知らない、もしくは自宅には電話がない時は困ります。
【子ども同士の遊ぶ約束】今日は都合が悪くて遊べない
朝、出かける時に「今日は習い事がある日だよ」「帰ってきたら出かけるよ」と伝えていても、忘れていることもありますし、急に出かける用事が出来る事もあります。
すでに遊ぶ約束をしており、相手の連絡先も知らないとなると、直接お家に行って伝えるしか手段はありません。
自宅に保護者がいない状態で遊ばせるのは危ないので、どうしても遊ぶのはやめてもらうしかないです。
【子ども同士の遊ぶ約束】どこで遊ぶ約束をしたの?
「遊ぶ約束をしているから行ってくる」と言っても、家から離れた公園やお友達のおうちと言われると、小さい子どもは特に、子どもだけで行かせるのは心配です。
子ども同士で決めたとなると特に、相手は本当に来るのか?場所は合っているのか?もし来なかったらどのくらい待ってるのか?と心配な事だらけです。
結局、相手の連絡先も知らないとなると、一緒に行ってみるしか方法はないのです。
子どもが帰ってくる時間というのは、ちょうど晩御飯の支度を始めようという時間でもあります。
結局、子ども同士での約束は「本当に大丈夫なのか?」という不安がぬぐえないのです。
【子ども同士の遊ぶ約束】帰ってきてすぐ行くと言ってた?
子どもが遊ぶ約束をして帰ってくると、「早く行きたい」気持ちでバタバタと出て行こうとします。
そこのおうちで違いますが、園や幼稚園から帰ってくると、少し休んでから・・・アイスを食べてから・・・おやつを食べてから・・・宿題を終えてから・・・など色々だと思います。
お友達のお家に迎えに行ったら「暑いからアイス食べてから行く」と言われた!と言って帰ってくるかもしれません。
まだ時間の間隔のない子には「3時半に集合にしなさい」と言ってもムリな話なので、せめて帰ってきたらすぐ集合なのか、少し休んでから集合なのか、少し待って来なかったら帰っていいのか、決めておいてくれないと心配なものです。
【子ども同士の遊ぶ約束】何時まで遊ぶの?
お互いの親の交流があれば、多少わかってくるのですが、相手のお宅は何時まで遊んでいいと考えているのか心配じゃないでしょうか?
うちは5時から夕飯だからと思っていても、4時半になっても帰る気配がなかったりすると「もう4時半だから帰った方がいいよ」と言っても、「うちは5時まで大丈夫」なんて言われることもあります。
「いやいや、うちはもう帰ってほしいのよ」とは言えずに、結局相手の親が迎えに来るか、こちらが送っていくかになってしまうことがあります。
子ども同士で遊ぶ約束をする時は<きまり>をつくろう!
子どもは大きくなるにつれて、どんどん行動範囲も広がります。
小さいうちは自宅の近くのお友達や公園で遊ぶことが多いのですが、小学生になってくると学校の近くや家から離れているお友達と遊ぶこともあるでしょう。
最近は小さい子どももスマホをもっていることもあるのでしょうが、持っていないという子もまだまだたくさんいます。
お友達のお家に遊びに行ったり、お友達が遊びに来たりという事は、子どもにとってとても楽しい事です。
お友達のお家には自分の家にはないおもちゃがあって、自分の家に遊びに来たら、いつも遊んでいるおもちゃで友達と遊べる。
子どもは約束をしても、きちんと覚えていなかったり、親にきちんとした情報を伝えられないことがあります。
小さな子ども同士で遊ぶなら、やはり親同士、連絡先を知っておくというのは全てにおいて間違いのない事です。
子ども同士で遊ぶ約束をするための7つの決まり
- 誰と遊ぶのか
- どこで遊ぶのか
- 何時(もしくは帰って来てからすぐ)から遊ぶのか
- 何時まで遊ぶのか
- 帰る時間を決める(時計の4時の場所を教えるなど)
- もし相手がこない場合は少し待って帰る(都合が悪かった時のため)
- 親に伝えた場所以外には行かない
<決まり>を作ったことで、すべてが解決するわけではありませんので、毎回きちんと子どもに伝える事も大切です。
子どもの言ったことを全てうのみにはできません。
約束とは違う事を伝える事もあると思いますので、よく遊ぶお友達の親御さんとは連絡を取り合うなどして、お互い心配が少しでもなくなるように出来ればいいと思います。
「勝手に遊ぶ約束をしないで、確認してからにしてね」という形をとることも出来るのかもしれませんが、自分で「こうしたほうがいい」と納得した形で親子で考えていくのがいいと思います。
まだまだ心配という気持ちもありますが、小学校になったときは、親と離れて一人で学校へ行くのです。今まで親と離れて外に出たことがない!と突然一人で学校へ行く心配をするよりも、小さい時に(もちろん安全な場所から)一人でお友達のお家に行けたという経験があった方がよいのではないかと思います。